「君を初めて見る折は…」 平清盛と白拍子
平清盛には
寵愛していた二人の白拍子がおりました。
一人は祇王(ぎおう)という女性、
もう一人は仏御前(ほとけごぜん)。
平家物語によると
ある時、仏御前が清盛の前で
舞を披露したいと申し出たが
清盛は仏御前を追い返そうとしました。
ですが、
清盛の寵愛を受けていた祇王が
とりなしてくれたそう!
祇王のおかげで
和歌を披露できる機会を得た仏御前は
「君を初めて見る折は
千代も経ぬべし姫小松
御前の池なる亀岡に
鶴こそ群れいて遊ぶめれ」
清盛の前で今様という歌を披露しました。
すると清盛は
たいそう気に入った様子で
清盛の寵愛が仏御前に移ってしまいました!
さらに清盛は
今まで寵愛していた祇王を
なんと、追い出してしまいました!
祇王はかなりショックだったことでしょう・・・
「萌いづるも枯るるも
同じ野辺の草
いずれにか秋にあわではつべき」
訳:
芽生えた草も秋になると枯れるもの
愛されたと思えば、いつか飽きられてしまうのね。
祇王はこの和歌を残して
去っていったそうです。
権力者に翻弄された白拍子たちもまた
激動の鎌倉時代を生きていたかと思うと
感慨深くなりますね!
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