ひな祭りのオーケストラ「五人囃子」の実は!?
3月20日(日)
第2回雅ゆき公開講座を開催!
「おひな様の十二単を知る」
十二単研究家の峰村先生が
平安時代から続くおひな様にまつわるお話や
おひな様の十二単の着装の実演をします!
今日は公開講座では紹介されない
「五人囃子」について!
そもそも、おひな様は
天皇皇后陛下の結婚式を模した飾りで
五人囃子は結婚式を盛り上げる
オーケストラのような感じです!
ひな壇の3段目に飾って
順番は向かって左から
①太鼓(床に太鼓を置いている子)
②大鼓(腰のあたりで太鼓を鳴らしている子)
③小鼓(肩に太鼓を持っている子)
④横笛
⑤謡(うたい・扇を持っている子)
元服前(成人前)の少年で
侍烏帽子に直垂(ひたたれ)という
武士の服装をしています。
・・・あれ?
平安時代におひな様ができたのに
どうして五人囃子は武士の格好をしているの?
実は五人囃子は「宮廷雅楽」ではなく
「能楽」の演奏者たちなんだそうです!
能楽は室町時代以降に
武家や庶民の間で流行った
歌舞伎や狂言などの芸能
宮廷雅楽の奏者は「楽人(がくにん)」といい
しかも、宮廷雅楽は
主に7つの楽器で演奏するので
「七楽人」なんだそうです↓
天皇皇后陛下の結婚式で
五人囃子の「能楽」が演奏されることは
まず、ありえないのに
どうして五人囃子になったのでしょう?
ひな祭りが庶民に普及し始めたのが江戸時代頃
その頃はもう武家社会でしたし
「能楽」の方が馴染み深かったので
五人囃子が主流になったそうです。
その時代の風習だったり、流行だったりで
ひな人形が少しづつ変わって
現在のひな飾りは、
いろんな歴史が織り込まれた日本の文化なんですね!
おひな様、お内裏様、三人官女については
公開講座でご紹介しますので
皆様、ぜひお気軽にご参加くださいませ♪
参考文献: