平家物語から知る平安時代!その1「水干の服」
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす。
※平家物語冒頭より
平安時代末期、
平家の栄枯盛衰を描いた軍記物語
琵琶という楽器の奏者が1000年もの間
語り継いできた物語で、
学生時代に冒頭文を習いましたね^^
平家物語を題材にしたアニメが放送されていて
貴族社会から武家に変わっていく歴史や、
平安時代の貴族の生活、
その時代の衣裳が再現されてて
すごく勉強になりました!
今日はアニメの主人公、
びわちゃんの衣裳について
ちょこっと触れてみたいと思います!
びわちゃんが着ているのは
「水干」と呼ばれる装束
※水干イメージ
元々、庶民が着ていた服を
貴族が普段着として取り入れ、
気軽に着ていたものなんだそうです!
形は狩衣に似ていますが
菊綴(きくとじ)と呼ばれる
ポンポンが付いているのが特徴!
このポンポンには肩や袖の縫い目が
ほつれないようにする役割があるそうです!
可愛い飾りですが、
菊綴は大人の水干にもついていたそうですよ
着物の裾を外に出すスタイルと
裾を袴に入れるスタイルがあったようです。
びわちゃんは裾INスタイルですね^^
この水干、基本的には男の子が着る衣裳で
びわちゃんはよく男の子に間違えられてますよね^^
ちなみに白拍子という平安時代の踊り子も
この水干で男装をして舞を踊ってました!
水干の首元はいくつかパターンがある様で・・・
着物みたいなVネックな形の
「垂頸(たりくび)」スタイル
※垂頸(Vネック)のイメージ
装束の端を内側に織り込んで着てます!
垂頸スタイルは格が低い着方で
カジュアルな着こなし!
家の中でくつろぐときは、
貴族も武士もこのVネックスタイルで
過ごしていたそうです
反対に、こちらの筒状スタイルの首元は
「上げ頸(あげくび)」と呼ばれ、
格が高いフォーマルな着方なんだそうです!
そういえば、アニメ平家物語では
平重盛ややんごとなき(身分の高い)人は
皆さんこの上げ頸スタイルだなぁと思いました!
気になる人は見てみてくださいね!
平安時代の装束は
ちょっとした部分の形や柄、色で
衣裳のグレードが決まっていて
今の人よりも品格を重んじていて
お洒落さんだったのかもしれませんね!
何気なくアニメを観てましたが
平安時代末期の生活様式や
装束などもしっかり描かれていて
すごく勉強になりました!
また、ご紹介出来たらなぁと思います^^
★子供水干体験¥11,000!
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ぜひ平安時代の体験をしに来てくださいね!
参考文献: