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かさね色目

かさね色目

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こんにちは、衣紋者の青沼です。
梅雨に入ってから、雨がほとんど降らなかった京都ですが、今日は梅雨らしい一日でした。
 
雨に濡れた紫陽花は、美しさが増したようです。
 
さて、今日は「かさね色目」について、お話しましょう。
 
自然を愛で、自然界の色を衣装にも取り入れていた平安人。幾つもの色の重なりは「かさね色目」と呼ばれ、その色の組み合わせの美しさは、高い美意識と知性を感じさせます。
 
「かさね色目」には、幾つかの意味がありますが、特に、その美しさが際立つ十二単(女房装束)では、最初に着ける単(ひとえ)と、次に五枚着重ねる「五衣(いつつぎぬ)」との色のグラデーションを指します。
 
女房たちは、四季おりおりの花など、自然の風雅な趣を「かさね色目」に込め、その美しさを競いました。
 
五衣の上にも、更に衣装を重ねますので、色のグラデーションが分かるのは、衿と袖口、裾だけ、とわずかですが、だからこそ、より美しく感じるのかもしれませんね。
 
さて、雅ゆきでは、十二単体験に、今の季節の紫陽花の色を取り入れたような、美しいグラデーションの五衣が新しく入りました。
ワンランク上の十二単体験です。