夏休み特別コラム⑦ 平安時代の宮中サロンとは?
夏休み特別コラム!
第7弾は
紫式部や清少納言が活躍した
「宮中サロン」について!
平安時代なのに「サロン」という
カタカナ語が出てきてビックリですが
これは現代語で分かりやすく表現したもの^^
※サロンとはヨーロッパの貴族が
教養の高い人を宮廷に集めて
文学や芸能を楽しんだ社交場のこと
平安時代では
高い教養のある貴族の女性を集めて
天皇の后・中宮の教育や
身の回りのお世話をさせていたました!
当時、天皇に自分の娘を嫁がせて
その子供を天皇にさせて
実権を握りたい貴族がいて
(その代表が道長と道隆ですね!)
一夫多妻制ということもあり
天皇が自分の娘のもとに通ってもらえるように
こぞって、娘に高い教育を受けさせ
文学や芸能を嗜む女房を
娘の住む宮に呼び集めて
天皇の興味を引こうとしました。
これが平安時代のサロンの目的なんだそう!
有名なサロンと言えば
一条天皇に嫁いだ定子と彰子のサロン♪
一条天皇は漢文や漢詩に興味があったので
当時、女性としては珍しく
漢詩の知識があったが紫式部や清少納言が
中宮に仕えました。
中宮・定子のサロンには
清少納言を筆頭に
社交的でユーモラスな女房がいたそうで
平安時代のサロンが華やか!と印象付けたのは
定子のサロンでした^^
一方、中宮・彰子のサロンには
源氏物語の作者の紫式部や
和歌の天才と言われた和泉式部、
女房三十六歌仙の赤染衛門や
伊勢大輔が仕えていました!
百人一首に和歌を残すほどの
有名人たちが集められました^^
彰子のサロンの方がスゴイのでは…?
ですが、
平安時代は定子のサロンの方が
圧倒的に人気!
2つのサロンの間で
教養の競い合いがあったようで
これが日本の文学の発展、
特に女流作家が活躍する
きっかけになりました!
枕草子や源氏物語、
和泉式部日記などが書かれるようになったことで
女性の文字である「ひらがな」の発展も!?
平安時代のサロンは
まさに日本文化の礎!
調べれば調べるほど
興味が湧きますね^^
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参考文献:
・「『紫式部日記』彰子中宮のサロンがつまらないのは中宮のご気性ゆえ」おもしろい現代語訳