スタッフブログ④ 狩衣・衣冠・束帯のアレンジ!?様々な着姿編
前回に続いて
男性貴族の装いを少し変えた
さまざまな着姿をご紹介!
貴族の普段着でもあった狩衣。
袖が長いから運動向きじゃないのでは・・・?
ところが!
狩衣の袖口には括り紐という
組紐が付いていて
これをギュッ!と絞ると

袖がキチッと
まくることができて、さらに動きやすく!
まひろが流行病で倒れた時に
道長がお姫様抱っこをして助けるシーンも
袖をギュッと絞っていました!

大人になった藤式部(まひろ)には
もう抱っこは恥ずかしいですよね^^
衣冠も
着崩して着ていたシーンがありました!

男性の首元の形を「上げ頸(あげくび)」といって
蜻蛉玉というボタンで首元を止めているのですが
この首の蜻蛉玉を外すと、
ふっ、とひと息つける心地になるんです♪
長い袖もまくらず、ダラダラ~っと!
指貫袴の裾の縛ったのも外して、ゆるゆる~っと!
お仕事の合間の休憩時間なんかは
こうやってダラダラ~っと
過ごしていたのかもしれないですね^^
最後は束帯!
道長と、甥の伊周が弓競べをしたシーンがありました

史実でも有名な逸話なのですが
その時、道長も伊周も
袖を抜いて、肩をはだけさせたスタイルに!
あのシーンは甥の伊周の方が官位が高く
本来だったら矢を外して
伊周に花を持たせるべきところ
道長は
「私が将来、関白の地位に就くなら、
この矢よ当たれ!」と言って
矢を的に当ててしまいます!

なかなか強気な行動にビックリですよね!
ドラマでも描かれた弓競べのシーン、
道長が涼しい顔で的に当てていて
カッコよかったですよね~♪
装束と聞くと
堅苦しいイメージがあるかもしれませんが
リラックスする時間などでは
肩脱ぎしたり、着崩したりと
様々な着姿があったようです!
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