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九月八日、中宮様より着せ綿を賜りまして… 弁内侍日記より

九月八日、中宮様より着せ綿を賜りまして… 弁内侍日記より

九月八日、

中宮の御方より

菊の着せ綿まゐりたるが

ことに美しき

朝餉の御壺の菊に着せて

夜の間のもいかがと覚えわたされて

※弁内侍日記より一部抜粋

 

 

 

紫式部と同じ

女房三十六歌仙の一人・弁内侍

重陽の節句の前日に

着せ綿を賜ったそうで

 

清涼殿の西側の庭に咲いていた菊に

賜った綿を載せて

「夜露が綿にうまく移るかしら?」

 

明日の朝を待ち遠しく

思っていたのではないでしょうか?^^

 

平安時代では

綿花はまだ栽培していなくて

綿はとっても貴重なもの!

 

 

それを中宮から賜るなんて

弁内侍もきっと喜んでいたことでしょう♪

 

今の季節だと

夜露が発生する条件としては

ちょっと早い気もしますが

 

平安時代の貴族たちのように

明日の菊の節句楽しみたいですね^^

 

 

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参考文献:

うたことば歳時記「菊の被せ綿」

女房日記としての「弁内侍日記」の和歌 芹田渚著